ENSEMBLE XENOS
この間、新しいアンサンブルの顔合わせを行ってきました。
フランス在住のソプラノ歌手高橋美千子さんが、テノールの櫻井元希くんに声をかけて実現したこの企画。
光栄なことにお誘いいただけました。
マドリガーレをがっつり歌う団体になると思います。
個人的にはマドリガル・マドリガーレなどのジャンルは演奏経験が少なく、また数少ない今までの演奏でも、表現が大人しめな感じで、なんか違う感じだな〜っという風に思っていたので、しっかり取り組める機会が出来て、とても嬉しく思っています。
この日は顔合わせも兼ねてご飯食べつつ飲みつつ歌うみたいな感じでしたが、ゆる〜く楽しみつつ
「ああ…!死んじゃう…!愛の苦しみによって…」みたいな内容の歌を歌いまくるという楽しい会となりました。
メンバーの皆さん、とても上手なので「これぞマドリガーレだろ!」という感じで演劇的な要素をたくさん入れて歌うことが出来て楽しいです。
普段あまり出来ないようなことも思い切って出来たのですが、今振り返れば、それは周りのみなさんによって引き出されたという感じが正しいのかもしれないと思っています。
そういうのが許される空気感というか。
自分のアンサンブルでも、色々な表現を率先してやり、提案して、歌手たちが色々チャレンジ出来るような環境を作れるような存在になりたいと思いました。
頑張るぞ。
僕は音程がそれなりに清潔でないと(歌っている自分の感覚的に)気持ち悪くて、音楽的表現をしたりフレージングに集中することが出来ないです。
フラストレーション溜まりまくりになってしまい、苦痛を感じてつらくなってしまいます。
実際3度は音楽的表現にも結びつく音程だと思うのである程度自由があると思うけど、5度とか4度が歪んでると聞いている側もそっちに耳がいっちゃうと思うんですよね。
前もどこかに書いたけど、音程の拙さとか、そういうどうでもいい情報を聴いている人に気にさせた時点で演奏者側の負けだと思っているので、やはりそういう能力を鍛えるのは大事だと改めて思いました。
やっぱ大学でもっとアンサンブルのトレーニングも組み込むべきだと思うけどな〜。
純正な音程とか、ブレンドのこととか。
本人のセンスだけでそれを獲得しなきゃいけないなんて、無理ゲーにもほどがあるだろう。
僕が主宰しているアンサンブルでは、音程もブレンドもトレーニングを行っていて、どのグループもかなりトレーニングの結果が出てきているように思います。
なのでとても楽しい。
音楽に集中出来るって、幸せです。
先日胃の調子が悪く、初めて胃カメラ検査を受けてみたのですが(胃カメラ的には問題なしでした👍)、自分は死ぬのかなあと思って数日過ごしましたが、自ずとやりたいことについて考えますね。
ちょっと前に働き方や叶えたいことを書きましたが、僕は演奏の仕事は基本的にフラストレーションが溜まってばかりだからやりたくないし、自分が困ってきた分、声に困ってる人のお手伝いできればと思って、ボイストレーナー天職だと思ってるけど、
いざ死ぬかもと思ったら、夢見てるようなクオリティで演奏できないまま終わっちゃうの悔しすぎると思いました。
やっぱり歌いたいなあ、と思ったのでした。
ちなみにXENOSは「クセノス」と読みます。
どうでもいいけど、昔それなりにハマった「Xenogears(ゼノギアス)」というゲームのタイトルに似てて好きなんだあ。
コンサート情報、すぐ出せると思います。
意外とすぐなので、情報お待ちください。
メンバー
高橋 美千子
佐藤 裕希恵
富本 泰成
櫻井 元希
青木 海斗
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